「最近よく聞くけど…うちにも関係ある?」繊維業界のAI活用、まずはちょっと試してみませんか?

いま繊維業界に起きている“静かな危機”とは?

繊維業界は、長年にわたる技術と信頼の蓄積で支えられてきました。しかし今、その業界においてじわじわと深刻化している問題があります。それが人手不足です。

少子高齢化、若手人材の業界離れ、熟練技術者の退職により、業務の多くが限られた人数に集中。生産現場、営業、事務すべての職種において**「一人あたりの業務負担」**が急激に増しています。仕事のやり方は数十年間変わっていないからです。

このような状況下で、今こそ考えるべきなのがAIの活用です。とくに注目されているのが、ChatGPTなどに代表される生成AI


「AIなんてうちには使えない」は本当か?

私自身、かつては会社員として繊維業界に在籍していました。その時、chatGPTがリリースされたばかりでした。社内PCではAI関連のツールは使用禁止。上司や管理者も「情報漏洩が怖い」「よく分からないものは使わせない」というスタンスで、何ができるのか、どう役立つのかが誰にも見えていませんでした。

実際、大手メーカーを含めて、現在も生成AIを日常業務で使いこなしている企業はほとんどないというのが体感です。仮に使っていたとしても、営業でのメール作成補助や、生産現場の検反サポートといったごく一部の限定的な活用にとどまっています。


フリーランスとして実感した「生成AIの本当の力」

しかし私は独立し、フリーランスとしてすべての業務を一人でこなすようになって、生成AIの真の力を体感しました。

  • メール文のチェック、作成

  • 経営方針の相談(壁打ち)

  • 事業アイデアの構築

  • Excel関数の設計や表のたたき台作成

  • アプリ構築のプロセス設計(AppSheetなど)

  • ブログ用画像の生成、PDF読取からの表作成
    などなど…

こうした作業は、時間と労力を非常に使うものです。しかし、生成AIを“補助役”として活用するだけで、仕事が圧倒的に回りやすくなったのです。

特に一人でやり始めて強く感じたのは、「0から1を生み出す」ことにかかるエネルギーと時間が最もしんどいという現実でした。何もないところからアイデアを生み出し、形にしていくことは、精神的にも物理的にも大きな負担です。そんな時に、生成AIはその“0から1”の部分をサポートしてくれる、まさに心強い相棒となりました。


AIは「丸投げロボット」ではない——正しく使えば優秀なサポーターに

勘違いしてはいけないのは、生成AIがすべてを自動で解決してくれる魔法の道具ではないということ。

AIはあくまで補助者であり、使う側の判断や指示がなければ何も生み出せません。

これはまさに新入社員と同じ。放っておいて仕事が進むわけではありませんが、適切な指示を与え、責任を持って活用すれば、抜群のパフォーマンスを発揮します。


職種別・繊維業界での生成AI活用アイデア

では実際に、繊維業界の各職種でどのように生成AIを活用できるのか、具体例をご紹介します。

営業職の場合

  • メール文の作成・添削

  • 販売データの分析

  • 提案資料のたたき台作成

  • 顧客ごとの過去取引データからの傾向分析

  • 訪問スケジュールの最適化

  • 議事録・報告書の作成

  • サービスなどのアイデア出し

事務職・経理部門

  • Excelやスプレッドシートでの関数作成

  • レシートや請求書からのデータ抽出

  • 月次報告資料の構成案

人事・総務部門

  • 雇用契約書、規定書のたたき台作成

  • 社内研修資料の構成案

  • 社員アンケート集計とレポート化

生産現場

  • 不良品の自動検知(AI画像解析)

  • 検査レポートのひな形作成

  • 作業手順書のドラフト生成


AI活用が繊維業界を変える「最初の一歩」になる

生成AIは、企業ごとに活用方法が異なり、正解が一つではないツールです。だからこそ、「まだ使い道がわからない」「どこから始めたらいいか不安」という声があるのも当然です。

しかし逆に言えば、だからこそ小さな行動が大きな変化を生みます。

無料で使えるツール(ChatGPT、Geminiの無料版など)から始めてみて、

  • なにが便利か?

  • どこで時間削減ができるか

  • どの業務の業務効率につながるか

をまずは体感してもらって考えるだけでも、会社全体の意識が少しずつ変わっていくと思います。

そしてそれが、企業単位から業界全体の変革の波につながると信じています。


まとめ:まずは使ってみる。そこから全てが始まる

繊維業界が抱える「人手不足」「業務の属人化」「社員の高齢化」などの課題に対して、生成AIは実用的な解決手段の一つとなり得ます。

とはいえ、いきなりすべての業務を任せる必要はありません。まずは“無料で”“一部の業務だけ”でも使ってみることが大切です。

それが業務改善や働き方の見直し、生産性の向上、ひいては企業存続につながるかもしれません。

個人的には、今自分が会社員ならば、出張報告や会議は全て音声で録音します。文字おこし、要点のまとめはAIに丸投げしてもらうだろうなと思っています。。。(上司には絶対言えませんが)
数時間もかかる議事録・報告書の作成が数分で終わります。
これなら本来やるべき業務に時間とエネルギーを注げると思います。

今後は具体的なシチュエーションを例に使用例などをご提案しようと思います。

AI活用についてご質問があれば、お気軽にお問い合わせください!

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